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最終話

試験が終わったらというのは心のどこかで考えていた。
最後だからどうというのもない。何かが終わるときはいつだって、何事もなかったかのように終わる。楽しい旅行でも、人の命でも。だから駅前のラーメン屋のように、このURLがいつの間にか別の日記に変わればいいと思っていた。

気付いた人もいるかもしれない。実は日記を書くとき、俺は読者に語りかけないようにしていた。誰かを思い浮かべてしまうから。そもそもこれは日記であって、手紙ではない。いや本当のところは恥ずかしいからなんだけど。今日はそういうのどうでもいいや。まあ、あれだ。淡々と書くのは寂しかったんだ、意外と。

ちょうど5ヶ月。22歳を迎えた夏から、5ヶ月。この5ヶ月間の記録が、この先俺の人生にどう関わっていくは知らない。死を考えたとき、俺を引き止めるかもしれないし、背中を押すかもしれない。ある日俺はこの日記のおかげで有名人になるかもしれないし、その前に恥ずかしくなって消すかもしれない。けどそんなの分からない。というか分かりたくない。
少なくとも、この日記を終えて思うのは、今が一番大切だということ。過去よりも未来よりも、ずっと。そしてこの「今」だけは、絶対に消えない。俺が記憶を失っても、あなたが灰になっても。
だからこそ、常に古い「今」を捨てて生きていく。捨てるのが勿体ないと感じても。これが未来に向かっていくということだと思う。運命という波に逆らうのは好きじゃない。でも抗おうとする姿勢だけは絶対に捨てちゃいけない。そう思う。22歳の俺に唯一誇れるところがあるとすれば、そこだ。
もがいてもがいて、格好悪くてももがいて、頭の中がグチャグチャになったら、それも引き連れて進んでく。そんな人にしか見つけられない宝物が、絶対にある。絶対にだ。誰かの分まで生きるなんてなかなかできないけど、俺たちが死んだら土産でも持って行ってやろう。


ともあれ、これで「コンサバティブに生きよう」は終わりです。読んでくれたみんな、ありがとう。「ブログ面白いね」「いつも読んでるよ」と言ってくれた人、精一杯理解してくれた人、こっそり読んでた人。俺の心には、いつもあなたがいました。本当です。俺の書いた文章が、少しでもあなたの心に優しい色を分けられたなら嬉しく思います。

それでは。