第41話

母と話していたら「もっと自分を知りなさい」と言われた。自分を知るとき、「何がしたい」「何が好き」ではダメらしい。それはリスク、常識、経験、そういうものを足し算引き算をした後の「答え」だ。もっと最初のところ、欲求を知らないと。快感を覚えるのはどんなときか。それを小さい頃まで遡って思い出してみなさい、と。

俺が気持ちよくなった瞬間。「明日も頑張ろう」と思った日の出来事。全部考えてみたけど、きっと誰かを「追い抜いた」時だ。追いつくのでも、見上げられるのでもない。俺が最初に出会ったライバルは弟だ。その後は幼馴染みの面々。「こいつには勝てない」「天才ってこれか」と思ったとき、同時に強くなろうと思える。今まで俺が強くなった(少なくとも自分でそう感じた)ときは、必ずその前にこれがあった。だから周りにヤベえ奴がいて、そいつらに勝った気がしたとき、俺の魂は色を手に入れる。

昨日ディーラーで話したお兄さん、めちゃくちゃ凄かった。話は分かりやすいし、声の出し方も良いし、距離感も完璧だった。俺も来年から営業やるんだなあ。こんな風になれないものか。お風呂で話す練習でもしよう。

 

今はベランダでタバコを吸っている。節約するために重いのを吸い始めたら、全く効果がなかった。まあいいか。500円で非現実を100分買っていると思えば安いもんだ。身体を壊したらそのときに考えよう。

キャバクラに行ってみたい。散々書き散らかしたが、今日一日の感想はこれに尽きる。