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第40話

音楽はいい。何がいいかよく分からないが、現実逃避の苦手な俺にはこれくらいしか逃げ場がない。

最近、文字を書くことにハマっている。大学に入ってから字を書かなくなったこと、良いボールペンに出会ったこと、卒論に手計算が必要だったこと、きっかけはたくさんある。今日は手紙でもなく、日記の下書きでもなく、ただ思いついた名詞を書き並べていた。五七五なら芸術点がつく。「砂埃 東京ドーム 落葉樹」とか。「ベニヤ板 欧米企業 乾電池」とか。

俺の字が綺麗なのは言うまでもない。人前で文字を書けば必ず褒められる。これだけは誰にも負けないかもしれない。高1まではひどい丸字だったが、当時付き合っていた彼女の字がとても綺麗で、ノートを借りたときに一生懸命真似をした。ひらがなカタカナアルファベットは1文字ずつ。漢字はへんとつくりをいくつか。そしたらいつの間にか字体が自分のものになっていて、綺麗になっていたというわけだ。努力に不可能はない。

そういえば、アメリカに背負っていくリュックがない。そこそこ便利で、そこそこ軽いやつ。ごつくなくて、色はシンプルで、紐の多すぎないのがいい。欲を言うとパソコンを入れるスペースもあると嬉しい。あと長時間のフライトに備えてイヤモニを修理した。と言っても自分でしたんだけど。やっぱり音は良いに限る。家電を選ぶときも、基準は音だ。車を買うときも、きっとそうなるんだろう。

クリスマスが近い。なんだか街がウキウキしている。みんなが「今年もこの時期なんだな」って顔をしてる。俺はクリスマスよりお正月が好きなんだよな。あんなに「今が楽しければいいや」と思える時間ってないよ。