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第5話 夜勤

朝5時、上司がハンコを捺す音で目が覚めた。まるでししおどしだ。風情があるじゃないか。

こんな時間なのに忙しい。何があったんだ。「違う保険会社に入ってるけど、そこはほら、同じ保険会社なんだし横の繋がりでどうにかしてよ」と言われた。んな馬鹿な。

お前セブンイレブンでポンタカード使えたことある?ないでしょ?んー、なんか違う。

日テレで甲子園観られたことある?ないでしょ?意外にありそうだからナシで。

セブンイレブンファミチキ買えたことある?ないでしょ?コンビニネタはなんか違うわ。でもとりあえずセブン─ポンタ組が暫定1位かな。

携帯を開くと、弟がどの学部に行くか迷っている。迷うほど成績持ってたかな。とりあえず単位数の多いとこはやめとけと送った。俺の屍を越えてゆけ

就職が着々と近付いていることに気付いた。楽しみだけど楽しみじゃない。でも単純に人間関係をリセットするのが面倒なだけで「まだ大学生でいたい!」というわけじゃない。そういう気持ちになったこと、あまりないな。というかない。もしかして人生楽しめてないのかな。多分、見えないものへのワクワクが人より強いんだと思う。就活も楽しみで仕方なかったしな。

考えながらウトウトしていたら、突然スベらない話をふられた。歌舞伎揚げが喉に詰まった話で事なきを得た。犠牲なくして勝利は得られない。

エクセルシオールでコーヒーを飲んだ。Tカード使えるのかよ。横、繋がってんなあ。