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2016年8月30日

朝からパンを買いに行く。牛の柄をした袋に入ってる、コッペパンみたいな生地のやつ。家庭教師をしていたときに、よく生徒のお母さんがくれた。どこの店のだか分からなかったが最近ようやく見つけた。売り切れたら嫌だから誰にも教えない。

何本(結構細長いパンだから本で数えている)買おうか迷っていたら、10分くらい経っていた。「3本じゃないかな」「でも幹(弟)が2本は食べるよな。昼に1本、夜に1本」「確かに。でも折角今日からジム行くし、やっぱ3本だ」俺はこうやって毎日、かなりの量自分と対話をしている。感情を表に出すのが苦手だからかもしれない。人事のお偉いさんが言ってたが、これは良くないことらしい。分かっていない。自分と話すのは俺にとって濾過することだ。面接で発した言葉なんて、議事録の1割にも満たない。

自分で言うのもあれだが、俺は根が優しい。だけど、いやだからこそ、いつもいつも優しくする必要はないと思っている。相手のためにひねり出した言葉より、タバコでも吸ってるときに、ふっと出てきた言葉が心を打つ。優しくなりたいなんてエゴでしかない。要は受け手の問題だ。

バイトに向かう。電話応対はつまるところ会話だ。これは偉大な先輩が言っていた。と、友人が言っていた。話してるときだけ楽しくて、事務処理になるとつまらないのはそういうことか、なんて考えていたら客に怒鳴られた。代理店の人がレンタカーを手配してくれたが、遠すぎて取りに行けないらしい。30分で手配しろと言われた。ラピュタかよ。かくかくしかじかで、ここでは手配できませんと答えると「何のための保険だ」と怒られた。俺は損保が嫌いだから、あえて言おう。誰かのために誰かから金を巻き上げるためだ。上司が電話を代わってくれたが、あのおじさん1時間近く怒ってた。客は母と同い年、50のおじさん。家に帰ってから母に言ってあげた。時間が勿体ないから、笑って過ごそうって。

しかしなんていうか、怒鳴られても動じなくなった。今回は俺悪くないし当然なんだけど、これが慣れってやつなのか。昔、何かの本で読んだ。亡くした家族は自分にとって唯一無二でも、火葬場の人にとっては仕事の一つなのかもしれないって。事故のニュースを見るたびに思い出す。こういう人がたくさんいたら、俺も損保に入ってたかもしれない。

帰り道。幼馴染みのグループLINEが動いていた。その中の一人が新宿にいるらしい。バイト先は四ツ谷だから、そいつを拾って一緒に帰った。そのグループでは紅一点の女の子だ。自慢じゃないが、俺の幼馴染みはそこそこ可愛い。いわゆる「サロンモデル」ってやつだ。な、そこそこだろ?

地元の鳥貴族で2時間ほど酒を飲む。あまり彼女とは交わしてこなかった、恋愛話をした。背の高い、年上の彼氏がほしいらしい。どこかで聞いたと思ったら、さっき後輩の女の子が言ってたんだ。あの子、字汚かったな。字の汚い女性とは結婚したくないな。子供が保護者会の手紙とか持ってきたら、その人が俺の名前書くんだろ?それはさておき、俺は背が高くない。が、コンプレックスではない。むしろ長所だと思っている。だってかわいいだろ?確かに背の高い男性は安心感というか、包容力がある。だけどそれは、そいつがお前の彼氏だった場合だ。敵だったらどうだ。怖いだろ?俺はいつでもかわいいぞ。

心がトゲトゲしている、と指摘された。嫌なことがあったわけじゃない。でも最近、誰かの嫌な気持ちに触れることが多い。世の中優しい人ばかりじゃない。悩みを相談してきたとき、爆弾の火を消したかったんじゃなくて、誰かに渡して楽になりたかっただけ。そういう人は意外と多い。周りの人が投げ込んでいく負のエネルギーが、俺の中に溜まっているのは確かだ。そして俺はこいつの処理が下手くそだ。「受動喫煙の有害性が立証された」とアナウンサーが言っている。不意にうなずいてしまった。

卒論書かなきゃいけないのに、ブログを書いている。そろそろ寝よう。ミニリュウ捕まえてからにしようかな。